2020/11/10
10月25日に在日コリアン2世のオペラ歌手の田月仙(チョン・ウォルソン)氏のプロデュース主演によるガラコンサート「海を越えて」が中央区日本橋の会場で開催され、AKUJapanからは脱北者5人を含む35名が参加をしました。
田氏は、ご自身の兄弟が北朝鮮帰還事業で北朝鮮に渡り、2番目の兄を強制収容所で亡くすなど、朝鮮半島の分断の影響を大きく受けてきました。しかし、そうした中でも、日韓・日朝・北東アジアの架け橋として、自らの文化人としての才能を活かして活動してきました。
朝鮮王朝の最後の皇太子である英親王と政略結婚をし、皇太子妃になった李方子(梨本宮方子/ 1901-1989)妃を描いた創作オペラ「ザ・ラストクイーン-朝鮮王朝最後の皇太子妃-」(The Last Queen)では、「日韓間の痛みとその中であっても和合を成そうとされていた朝鮮王朝最後の皇太子・皇太子妃の心を伝えたかった」と、日本各地での公演を重ね、見る者を感動させてきました。
田月仙氏は2019年8月に韓国KINTEXで開催されたAKUフェスティバル2019にも参加され、世界からの参加者を感動させました。より詳しい記事はコチラより。
今回のガラコンサート「海を越えて」では、日韓の葛藤を越えて、両国で愛されてきた多くの歌がステージ上で歌い上げられました。コロナ禍の状況下において、観客はソーシャルディスタンスを保ちながらの開催でしたが、観客席は満員の盛況ぶりで、終始張り詰めた空気の中、演者たちの美しい歌声がホールに響き渡りました。約1時間半に渡る公演が終わると、ホールは大きな拍手に包まれました。
AKUのボランティアでもあるMさんは、「非常に感動した。文化の力で日韓の橋渡しのために努力される月仙さんを応援します」と語りました。
コンサート終了後、会場の前で
【耳寄りなお知らせ】
11月29日(日) 15:00(開場14:20)からは、田月仙氏ご自身の著書を元にした映画「WOLSON 海峡のアリア」の上映会が新宿区の牛込箪笥区民ホール(地下鉄:都営地下鉄大江戸線 「牛込神楽坂」A1出口より徒歩0分、東京メトロ東西線「神楽坂」2番出口より徒歩10分、都バス:飯62系統 小滝橋車庫前~都営飯田橋駅 または、橋63系統 小滝橋車庫前~新橋駅「牛込北町」下車)で開催されます。
AKUJapanを通して特別無料ご招待枠がありますので、ご関心のある方はinfo@koreaunited.jp
まで、件名に「海峡のアリア参加希望」とお書きの上、氏名、職業、連絡先をお書きの上、メールをお送りください。